赤白電車 TRAIN

この電車は、1926年(大正15年)に美濃電気軌道セミボ510形として製造された5両のうちの1両で、その後形式をモ512形に改め、名鉄美濃町線で活躍していました。
1967年(昭和42年)に名鉄揖斐線と岐阜市内線が直通となったのを機に揖斐線に転属し、揖斐・谷汲線として、当時の町民の足として重要な役割を果たしてきました。
2000年(平成12年)、揖斐線での運用終了後は、解体されることなく美濃市(旧名鉄美濃駅)にて展示されておりましたが、揖斐線廃線から10年目を迎える2015年(平成27年)4月から1年間、黒野駅レールパーク(旧黒野駅)に展示されました。平成28年3月には再び美濃市へと展示場を移しております。

【車両の特徴】
 モ512号は戸袋窓が楕円形状、いわゆる丸窓であったことから「丸窓電車」の愛称で親しまれていました。
□製造年:1926年、美濃電気軌道(美濃町線の前身)により新製
□全 長:13,308mm
□全 幅:2,203mm
□全 高:4,006mm
□構 造:半鋼製
□定員:74人(座席27人)

【モ512号の歴史】
 1926年(大正15年):美濃電気軌道の車両として製造 この間、美濃町(現在の美濃市)で運行
1967年(昭和42年):揖斐・谷汲線に転属 転属後、スカーレット一色の塗装になる
1988年(昭和63年):鉄道友の会「エバーグリーン賞」受賞 受賞を記念し、転属当時の赤白塗色となる
2001年(平成13年):谷汲線全線および揖斐線の一部(黒野~本揖斐駅間)廃止
2005年(平成17年):揖斐線(黒野~忠節)および岐阜市内線全線廃止
2015年(平成27年):10年目の里帰り 平成28年3月まで黒野駅レールパークにて展示

赤白電車移送

2015年 3月美濃駅からモ512号の移送の模様です。(撮影 大野町在住 内藤さん)

ありがとう赤白電車モ512号

2016年 3月黒野駅レールパークからモ512号が美濃駅へ帰っていきました